おしっこのお悩みで、下記のような症状はありませんか?
おしっこの悩みは、大きなストレスとなり、QOL(人生・生活の質)を落としてしまうことになります。
過活動膀胱は、自分の意思と関係なく膀胱が勝手に収縮し、頻尿や尿漏れを引き起こす病気です。
他の病気が原因となって起こることもありますが、多くの場合ははっきりとした原因はなく、検査を行っても異常が見つかることはほとんどありません。
過活動膀胱の主な症状をご紹介します。
このような症状がある場合は、過活動膀胱になっている可能性があります。
クリニックでは、まず問診により症状をお聞きするほか、必要に応じて尿検査やエコー検査を行い診断していきます。
痛みを伴うような検査はありませんので、不安に感じられた際はお気軽にご相談ください。
治療は主に抗コリン薬やβ3作動薬といった飲み薬を内服することになります。
尿意などを起こす膀胱の収縮は、アセチルコリンという物質が神経から出ることにより起こります。
アセチルコリンの働きを抑えるのが抗コリン薬です。
膀胱の筋肉をゆるめる作用のあるノルアドレナリンと同じような働きをして膀胱の容量を大きくし、尿をしっかりためられるようにするお薬です。
抗コリン薬と比べて口内乾燥や便秘といった副作用が少ないという特徴があります。
薬を飲み始めてから1週間~1ヵ月程で効果が現れてきますので、その後は残尿量を検査しながら、薬の量を調節していきます。
尿の状態をさらに知るために、排尿日誌をつけてもらうことがあります。
1日のうち、トイレに行った時刻、尿の量、などを記録していきます。
排尿日誌をつけることで、その人の尿のトラブルの特徴や傾向がわかり、診断や治療をより適切に行うことができます。
その他、膀胱にためることのできるおしっこの量を増やすための「膀胱訓練」や、尿道を締める力を鍛えるための「骨盤底筋体操」というトレーニングも効果があります。
薬による治療だけで効果をあまり感じられない場合は、当院では「ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法」を行うことができます。